From Wood to Furniture,
A Gentle Journey

From Wood to Furniture,
A Gentle Journey
家具へとたどる、
静かな語りかけ
森にある木が、家具となり暮らしに寄り添うまで。
その歩みは、土地の記憶と人の手が重なり合う、長い物語です。ここでは、四国の森に眠る広葉樹が、どのように新たな価値へと結びついていくのかを追います。

From Wood to Furniture,
A Gentle Journey
家具へとたどる、
静かな語りかけ
森にある木が、家具となり暮らしに寄り添うまで。
その歩みは、土地の記憶と人の手が重なり合う、長い物語です。ここでは、四国の森に眠る広葉樹が、どのように新たな価値へと結びついていくのかを追います。
森が語る数字
四国の約七割は森林に覆われています。さらにその六割は、スギやヒノキを主体とする人工林。なかでも愛媛県には、日本最古とされる五百年の歴史をもつ人工林があり、良質な木材を育んできました。
徳島県もまた、森林率七割を誇る土地。全国十位に入る豊かな森林資源を持ち、そのうち四割ほどは広葉樹が占めています。標高千メートルを境に、針葉樹が姿を消し、広葉樹が深く自生する――まるで線を引いたように景色が移り変わるのが特徴です。

山を歩いて
2025年5月。Fuji Furnitureは、徳島の広葉樹林を訪れました。人工林の整然とした風景とは異なる、伸びやかで不揃いな幹や、色とりどりの樹皮。
その場に立つことで、数値や資料では伝わらない「森の現実」に触れることができました。

豊かに自生する広葉樹は、林業において“不要な存在”とされてきました。人工林の管理や伐採が中心となるなかで、広葉樹を山から下ろす仕組みは整っていません。結果として、広葉樹は価値ある資源としてではなく、林業の「通過点」に過ぎないものと見なされてきたのです。
けれど、家具をつくる目で見れば広葉樹の存在はまったく違って映ります。色も木目も多彩で、個性に富む――それは冨士ファニチアの家具が求める表情そのもの。「徳島の木で家具がつくれる」その可能性は、地域資源を活かし、地域貢献へとつながる大きな期待を呼び起こしました。

木をめぐる対話
同じ徳島の地で活動しながら、交わることのなかった林業と家具づくり。森に根ざす阿波林材と、暮らしに根ざす冨士ファニチアが出会い、言葉を交わす中で浮かび上がったのは――「森にある木」と「家具になる木」との間にある距離でした。木の専門家でありながら、その見方はまるで違う。けれど、その違いこそが可能性の種となり、これまでにない風景を少しずつ形づくっていきます。

木をめぐる対話
同じ徳島の地で活動しながら、交わることのなかった林業と家具づくり。森に根ざす阿波林材と、暮らしに根ざす冨士ファニチアが出会い、言葉を交わす中で浮かび上がったのは――「森にある木」と「家具になる木」との間にある距離でした。木の専門家でありながら、その見方はまるで違う。けれど、その違いこそが可能性の種となり、これまでにない風景を少しずつ形づくっていきます。

家具になるまで
もちろん、森にあるすべての木が家具になるわけではありません。家具に用いるためには、まっすぐに育ち、適切な含水率を保っていることが条件。しかし自然に育まれた広葉樹は、一本ごとに成長の仕方も性格も異なります。「どれほどの頻度で、どれほどの質の木と出会えるのか」その答えはいまだ手探りの中にあります。けれど、不確かであるがゆえに、一脚ごとに唯一無二の存在が生まれるのです。

家具になるまで
もちろん、森にあるすべての木が家具になるわけではありません。家具に用いるためには、まっすぐに育ち、適切な含水率を保っていることが条件。しかし自然に育まれた広葉樹は、一本ごとに成長の仕方も性格も異なります。「どれほどの頻度で、どれほどの質の木と出会えるのか」その答えはいまだ手探りの中にあります。けれど、不確かであるがゆえに、一脚ごとに唯一無二の存在が生まれるのです。
森に眠っていた木が、家具へと生まれ変わるまで。 その歩みには、土地の歴史、人の技、そして未来への眼差しが重なっています。静かな語りかけに耳を澄ませるとき、家具はただの道具を超え、地域と暮らしを結ぶ物語となるのです。
Beyond Your Choice.
その選択の先に。
国産材を選ぶことは、暮らしに深い価値を迎え入れること。
その家具には、森で育った木の記憶と、職人が積み重ねてきた技が息づいています。時間とともに色艶を増し、やがては「モノ」を超えて、日常に寄り添う存在となっていきます。
そしてその選択は、自分の暮らしだけでなく未来へも広がります。
国産材を使うことは、森を守り、地域の仕事を支え、日本のものづくりを次世代につなぐこと。価格以上に大切なのは、その家具がもたらす安心感と、未来へつながる確かな価値です。

The Comfort of Chestnut Wood, Lasting in Your Life
クリ材とともに広がる、
豊かさの余韻
しなやかな木目と力強さを併せ持つクリ材は、時を重ねるほどに深みを増し、空間に落ち着きと温もりを添えます。北欧の軽やかさから和の趣まで、様々なインテリアに調和し、暮らしを豊かに彩ります。
自然の息吹を宿す家具とともに、心地よい余韻を日常に。
The Comfort of Chestnut Wood, Lasting in Your Life
クリ材とともに広がる、
豊かさの余韻
しなやかな木目と力強さを併せ持つクリ材は、時を重ねるほどに深みを増し、空間に落ち着きと温もりを添えます。北欧の軽やかさから和の趣まで、様々なインテリアに調和し、暮らしを豊かに彩ります。
自然の息吹を宿す家具とともに、心地よい余韻を日常に。