冨士ファニチアの未来 ”技能伝承”

Future 技能伝承 技能伝承とは|冨士ファニチア

“技能伝承”とは?

冨士ファニチアでは、いかに”技能伝承”をすることができるか、を常に考え続けています。

師匠が弟子に「仕事は見て覚えろ」「技術を盗め」 と言うのは、今でも様々なものづくりの業界において珍しくはない光景なのではないでしょうか。
職人技や専門性の高い知識は、数値化・言語化することのハードルが高いため、いかに上手く受け継いでいくか?ということは私たちの積年の課題です。

大量生産体制時代

Future 技能伝承 大量生産時代|冨士ファニチア

かつて大量生産体制だった頃、製造ラインでは連日同じ商品が作られており、日々の作業をこなすことで、自然と技術を身につけることができていました。完全受注生産体制となってからは、商品の多様化によって、日々の作業内容も多様化し、1つの技術を突き詰めるためには、特別な機会を設けることと、そのための環境が必要となってきました。

現状把握

まずは、現状の保有技能を可視化するために、スキルマップを作成するところから始まりました。各工程の作業を「教えることができる」「補助があればできる」など、人ごと・工程ごとに管理することで、教育計画が立てやすくなります。

Future 技能伝承 現状把握|冨士ファニチア

また、作業内容の重要な部分をまとめた「ワークポイント」を作ることで、技術の定着を後押しします。
教育は日常業務の中ではもちろん、会社の取り組みの1つである環境整備の時間も使って、実施しています。

技能伝承の取り組み

例えば、突板の手貼り作業ができる職人は社内に1人しかいない状態が長年続いていましたが、職人がマンツーマンで指導することで、難易度の低い手貼りであれば若手社員も作業できるようになりました。

指導が始まってから実際の商品に手を付けて良いと判断するまで、4~5ヵ月かかりましたが、初めて商品に突板を貼った時の喜びと達成感は、若手社員のモチベーションを大きく向上させたようです。

Future 技能伝承 技能伝承とは|冨士ファニチア

高度な技術のため、マニュアルにすることはできません。職人が自分の作業を見せながら丁寧に説明して、実際に作業をさせてみる。失敗しても粘り強く教える。質問にはとことん答える。

「自分の看板を渡せる日がくるように、手取り足取り、じっくり教えたい」と職人は語ります。

技能伝承の社内展開

技能検定、一級建築士、インテリアコーディネーター、インテリアプランナー等の資格取得を支援する制度を設け、受験のための指導もしています。また、製造だけではなく、開発部門や事務部門においても、技能伝承が必要だと考え、ベテラン技術者が若手社員を集めた勉強会も実施しています。

冨士ファニチアの未来

Future 技能伝承 技能伝承の取り組み|冨士ファニチア

創業開始から長年培ってきた家具づくりの技を受け継いでいくことで、この先もずっと、お客様へ理想の家具をお届けしたい。そんな想いはもちろんのこと、冨士ファニチアで働く未来の職人の卵たちが、誇りをもって自身の技を磨き続けられるような環境づくりをしていきます。